暇なお正月はジンクスが気になる
忌まわしき2020年がやっと終わり、年が明けた。
この街に住んで20年以上が経つけれど、お正月をココで過ごすのは初めて。
日本の端っこの街まではるばる、大阪弁を話す息子を連れては帰れない。
さて、今日は1月3日。
暇を持て余した夫と息子はポケモンの新春映画を見に行き、加湿器の音がポコポコというのが聞こえるほど静かな我が家でこのブログをはじめました。
先ほどの話。
タブレットで動画を見て笑う息子の声に邪魔されない今のうちに、とピアノに向かうことに。
20年のブランクを経てピアノを再開したばかりなので指の動きはまだまだだけど、お子ちゃまだったあの時より「音の深み」のようなものは出せてるようにに思う。
しかもコロナによる我が家の経済危機で鬱々としていたわたしに「悲愴」はぴったりすぎて、何回弾きながらツーと涙がこぼれたことか。
・・・でもやめとこ。
だって、新春から「悲愴」って、ねえ。
コロナで辛いのは去年まで!今年からは気持ちだけでも(カラ)元気で行くんだ!
と、昔習ったクレメンティのアップテンポのソナタを弾くことに。
しかし今度はすぐに鍵盤に爪が当たるのに気づく。
7日までは爪、切っちゃいけないんだっけ。
刀で爪を切ってた時代の名残とはいえ、なんだか気になって爪切りもピアノも諦めてしまった。
気を取り直してパソコンに向かうも、結局キーボードの音だけじゃなくて爪のカチカチが気になる。
2021年がいい年になる為なら多少のことはガマンガマン。
ジンクスに振り回されるお正月は今日でおしまい、明日からは日常がはじまる。
p.s.
ピアニストが「悲愴」を演奏する動画を見てた時に読んだ、とある練習者のコメントが心に残っている。
「大好きだったおばあちゃんが亡くなってとっても悲しいんだけど
おばあちゃんに誇れる人生を送れるように頑張ろうと
前を向き始めるような気持ちで弾きたい」